
腰が痛くて病院に行き、レントゲンをとると変形性脊椎症と言われることがあります。
膝の軟骨が減るのと同じで、背骨の場合は背骨同士をつなぐ椎間板が傷んできたり、椎間関節(ついかんかんせつ)というところの軟骨が減っていきます。
元は1cm以上の厚みがあった椎間板がほとんどなくなってしまっている場合があります。
これが何カ所かに起こっていると、若い時より数cm身長が縮んでいるだろうとレントゲンを見ただけでわかります。
骨棘について
また骨棘(こつきょく)というまさに骨にとげが生えているような変形がみられることも多いです。
よくこうした骨のとげが痛みの原因と説明されることがありますが、必ずしもそうではありません。
これらの変形は実は痛みの原因というよりは、これまでどれだけ背骨に負担がかかってきたかの結果と考えるほうがよいです。
変形が強い箇所が、いままでの生活で負担がかかっていたところなのです。
変形が進むと
変形が進むと、基本的にはどんどんその部分の動きが悪くなっていきます。
また、それにともなって腰の骨の弯曲がなくなってきます。
腰の骨の弯曲は、効率よく身体を支えるために必要ですので、これがなくなると腰の周りの骨以外の組織(筋肉や靭帯など)が普通より無理をすることになります。
歩き始め、長く歩く、体を動かし続けるなどで痛みが出やすくなります。
状態によってはシルバーカーを使うことでうんと歩きやすくなる方もいます。
コルセットがすごく有効な方や、リハビリで腰の骨の動きをある程度回復できる方もいます。
お気軽にご相談ください
変形性脊椎症だからイコール痛いとか困るというわけではありません。
一度診察を受けていただければ、腰の骨の状態や一番困る症状に応じてリーズナブルな治療を提案させていただけると思います。

もりのみや整形外科では、整形外科専門医・脊椎脊髄外科専門医である院長による診療と、理学療法士(PT)によるリハビリテーションを実施しております。
ちょっとした身体の不調でもお気軽にご相談ください。
スタッフ一同、チームで患者様の健康をサポートいたします。