明らかな原因がなくて起こる肩の痛み、動かしにくさを、わが国では五十肩と呼んでいます。
肩関節周囲炎、凍結肩という言葉も同じ病態に使われます。
動かしにくさが悪化すると、肩より手が挙がらない、背中に手を回せないようになります。
原因はいまだに明らかになっておりませんが、腱板疎部という部分の炎症や、肩の関節の袋(関節包といいます)の肥厚・線維化が関わっていると考えられています。
症状としては三段階に分けられます。
① 炎症期(痛みが強い時期)
じっとしているときや夜にも痛みが出ます。痛くて動かせないこともあります。
炎症をおさえる治療が中心になります。ブロック注射も有効です。
② 拘縮期(動きが悪くなる時期)
痛みがとれてくると肩が固くなって動きが悪くなります。
徐々にリハビリを始めていく時期です。
③ 寛解期(動きが改善してくる時期)
痛みはほぼとれて動きも徐々に改善してきます。
積極的に動かしていくリハビリが重要な時期です。
当院では、必要に応じてレントゲンで関節自体の変形がないか、石灰沈着という急な痛みを引き起こす病気がないかを確認します。
またエコー検査で、腱板という肩のインナーマッスルのケガがないかを確認します。しっかりと診断したうえで、段階に応じた適切な治療を提案していきます。
もりのみや整形外科では、整形外科専門医・脊椎脊髄外科専門医である院長による診療と、理学療法士(PT)によるリハビリテーションを実施しております。
ちょっとした身体の不調でもお気軽にご相談ください。
スタッフ一同、チームで患者様の健康をサポートいたします。